2004年05月04日(火) 17時09分
ホテルが営業終了、廃業へ 熊本の元患者宿泊拒否問題(共同通信)
ハンセン病元患者宿泊拒否問題で、廃業を決めた熊本県南小国町の「アイレディース宮殿黒川温泉ホテル」が5日、最後の営業を終える。ホテルを経営するアイスター(東京)は、廃業理由を「宿泊拒否に対する最大の謝罪」としており、近く建物を取り壊す予定。
廃業により無条件に解雇される従業員らは同日、雇用の継続や再就職先の紹介を求める要求書をホテル側に提出する。
同ホテルは昨年11月、熊本県の「ふるさと訪問事業」で宿泊しようとした国立ハンセン病療養所「菊池恵楓園」(同県合志町)の入所者ら22人に対し、ハンセン病の元患者であることを理由に宿泊を拒否した。
熊本県は宿泊拒否が「正当な理由なく宿泊を拒否してはいけない」とする旅館業法に違反するとしてホテルを3日の営業停止処分にし、宮地区検(熊本県一の宮町)もアイスターと同社の前社長ら3人を略式起訴。宮地簡裁はそれぞれ罰金2万円の略式命令を出した。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040504-00000081-kyodo-soci