2004年05月04日(火) 00時00分
BSE感染可能性の牛、検査せずに処分(朝日新聞・)
米農務省は3日、牛海綿状脳症(BSE)感染の可能性のある牛1頭が4月27日にテキサス州で見つかったが、検査をしないまま処分されていた、と発表した。食肉用には流通していないというが、米国の検査体制の不備を改めて示した。
問題の牛は、同州の食肉会社の処理場で獣医師が発見した。ふらついた後に倒れこんだことから、けがをしていたか、中枢神経系に問題があったとみられる。こうした症状はBSE感染牛が示す特徴の一つで、米国でも検査の対象だが、脳などから標本を採取しないまま処分したという。農務省は「なぜ所定の手続きがとられなかったのかは調査中」としている。
30日にシカゴの生牛先物市場で「BSE感染の疑いのある牛が検査された」とのうわさが流れ、農務省が調べていた。
米国ではこれまで、自力で立てない牛などを中心に年間約2万頭を検査していた。昨年12月に初のBSE感染牛が見つかったため、今年6月から1年〜1年半かけ、少なくとも約25万頭を検査することにしている。
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http://mytown.asahi.com/usa/news02.asp?kiji=5911
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