2004年05月02日(日) 06時01分
「バス事故1つで行こう」=運輸省報告前に意思統一−三菱側、欠陥認識の疑い(時事通信)
1999年6月に広島県内で起きた三菱ふそうトラック・バス(当時三菱自動車工業)製バス事故の対策会議で、同社幹部が原因を整備不良で押し通すことにして、運輸省(当時)への報告について「(バス事故)1つで行こう」と意思統一していたことが1日、捜査当局の調べで分かった。同社は既に起きていたトラックなどの15件のハブ破損は報告せず、バス事故1件だけを報告していた。
この整備不良の意思統一について、捜査本部は幹部らがこの時点で明確にハブの強度不足という欠陥を認識していたことの裏付けとみて、詰めの捜査を進める。
事故は99年6月、中国ジェイアールバスの高速バスが広島県千代田町の浜田自動車道を時速約80キロで走行中に発生。運転手がハンドルに異常を感じてバス停で停止させたところ、右前輪が外れ、対向車線に転がった。対向車はなく、被害はなかった。
運輸省は、過積載や整備不良が起きにくいバスでタイヤ脱落事故が起きたことを重視。同社に事故原因の調査、報告を求めた。 (時事通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040501-00000404-jij-soci