2004年05月01日(土) 18時42分
県庁パソコンでマルチ商法/セクハラまがい発言 県職員2人を停職処分 /岩手(毎日新聞)
県は30日、県のパソコンを使いマルチ商法を営んだり、夫からの暴力に悩む女性に対しセクハラまがいの発言をした職員2人を地方公務員法違反(信用失墜行為)にあたるとして停職処分にしたと発表した。
停職4カ月とした農林水産部の職員(27)は、昨年9月から自分のパソコンを使って、健康食品を販売していた。しかし顧客が見つからないため、今年3月中旬から4月中旬に、勤務時間中に県のパソコンを使って、他人のホームページ(HP)の掲示板に健康食品の販売を勧める書き込みをした。
県庁のパソコンを使ってメッセージを書き込んだため、書き込み者の記録として「office.pref.iwate.jp」と県の関与を連想させるドメイン名(インターネット上の住所に相当)が記された。書き込みを見た県民から「マルチ商法に県が関与しているのか」などと県庁に問い合わせがあり発覚した。職員は「金がほしかった」などと話しているという。
また、停職3カ月とした保健福祉部の主査級男性職員(48)は今年2月、夫からの暴力に耐えかねて保護を求めた女性と、別居先の住居に車で向かう最中に「泊まりにいっていいか」「スタイルいいね」などと発言した。さらにその日の夜も、酒に酔って女性に電話をかけた。女性は「セクハラを受けた」と訴え、男性職員は「場を和ませるために言った」と話しているという。
今回の処分を受け、監督責任のある上司計4人も訓告処分となった。【橋本勝利】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040501-00000003-mai-l03