2004年05月01日(土) 13時12分
肉骨粉処理、兵庫の業者が対象外製品で補助金申請(読売新聞)
BSE(牛海綿状脳症=狂牛病)対策で使用が禁止されている牛などの肉骨粉の製造、焼却処分に対する補助事業を巡り、兵庫県内の油脂製造会社が、飲食店の残り肉などを加工した事業対象外の製品を肉骨粉として補助申請するなどして、約1億5000万円の補助金を受け取っていたことが1日、農水省の調査で分かった。
同省では「補助対象について詳しい規定がなかったこともあり、意図的とは言えない」として改めて事業の趣旨を同社に説明。同社は補助金を返還する意向を示したという。
同省の調査によると、同社は2001年度から2003年度にかけ、飲食店から回収した残り肉や廃油の搾りかす計約2000トンを肉骨粉として申請し、計約9700万円の補助金を受け取った。また、食肉処理場で回収、加工した肉骨粉計約1000トンを、肉骨粉より補助単価の高い肉粉として申請。計約5700万円を余分に受け取った。
同省では2001年10月、牛などの肉骨粉の製造、販売を禁止。食肉処理場で出る残り肉などを加工した肉骨粉について、製造や焼却費用の約7割を補助している。ただ、同省の通達には肉骨粉の原料などについて詳しい規定がなく、同省では「こうしたことがないよう補助対象を厳密に定めたい」としている。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040501-00000204-yom-soci