2004年05月01日(土) 10時23分
米で牛乳価格高騰に悲鳴 BSE響き供給不足に(共同通信)
【ニューヨーク30日共同】米国で国内乳牛の不足などから、牛乳価格が大幅に値上がりしている。昨年5月にカナダ初の牛海綿状脳症(BSE)感染牛が見つかり、カナダ産乳牛の輸入が一時禁止されたこともあって供給が追いつかないため、レストランや家庭は高い乳製品購入を余儀なくされており、悲鳴を上げている。
米農務省などによると、1995年に1ガロン(約3・8リットル)当たり2ドル60セント(約290円)だった小売価格は、2002年には3ドル19セント。そして今年3月には4ドル18セントと1年で約3割高騰。ニューヨーク・マンハッタンのスーパーでは4月30日現在、3ドル台後半から5ドル台前半で販売されている。
過去の価格下落を受けた生産調整で乳牛の数が減っているうえ、飼料となる大豆相場の上昇などのコスト高が重なった。さらにBSE感染牛の確認によるカナダからの乳牛輸入の規制が追い打ちをかけている。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040501-00000052-kyodo-bus_all