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陸上自衛隊第１普通科連隊（東京都練馬区）の内部資料がインターネット上に流出していたことが３０日、分かった。防衛庁によると、同連隊の２尉（当時）の私物パソコンからファイル交換ソフト「Ｗｉｎｎｙ（ウィニー）」を通じて流出したという。同庁はデータ管理が不適切だったとして２尉を減給１５分の１（１カ月）の処分にしていたことも分かった。
同庁によると、流出したのは同連隊の一部の部隊の「教育訓練実施計画」「総員名簿」「精神教育の書式」など約３０種類のファイル。０２年１１月、２尉が、職場で使っていた私物のパソコンを家に持ち帰り、ウィニーを使った際、保存していたデータを誤って「提供」扱いにしてしまったという。
隊員の名前や住所、年齢など個人データも含まれていたが、「秘」指定の文書はなかった。同庁は私有パソコンの管理を徹底する通達を出したうえ、０３年２月、２尉を処分した。
ウィニーはパソコンの使用者同士がネットワークを通じて音楽や映像など様々な情報を交換する「ファイル交換ソフト」の一つ。同じソフトを持つパソコン使用者の間でパソコン内の情報を自由に検索しあい、自分の欲しい情報があれば複製できる。
同庁は、流出や処分について公表していなかったが、「流出したファイルは回収できず、報道されると、多くの人がファイルを探し始めるなど２次被害が予想されたため」と説明している。
(04/30 12:04)