2004年04月30日(金) 12時45分
Apple、『iTunes』をアップグレード(japan.internet.com)
AppleComputer (
NASDAQ:AAPL ) は28日、オンライン音楽販売サービス『
iTunesMusicStore 』の開設1周年に合わせて、音楽プレーヤー『iTunes』をアップグレードするとともに、ダウンロード楽曲の個人利用制限を変更すると発表した。
新バージョン『iTunes 4.5』のデスクトップ版 (Mac 用および Windows 用) は、同社サイトで無償ダウンロード提供中だ。なお、Apple によると、ダウンロード購入した楽曲の再生を認めるコンピュータの台数をこれまでの3台から5台に増やす代わりに、1つのプレーリストをディスクに焼き付けられる回数を10回から7回に減らす計画だという。そして、iTunes Music Store の規模については現在、扱い曲数が70万曲を超え、提供元が5大レコード会社全社および独立系レーベル450社以上に及ぶほどになったと説明している。
CEO の Steve Jobs 氏は、iTunes Music Store の1年目の成果について、シングルおよびアルバムの合法ダウンロード市場で70%以上のシェアを獲得したことをあげ、満足していると述べた。Apple によると、iTunes Music Store 利用者は現在、週あたり270万曲ほどを購入しているという。
ただし、市場シェアおよびマインドシェアで王位に君臨していても、目標達成という点では難しいかもしれない。iTunes Music Store を
Windows搭載パソコンでも使えるようにした 昨年10月、Jobs 氏は、12か月で1億曲を販売できるだろうとの見方を示していた。しかし、Apple が28日に明らかにしたところによると、これまでの累積売上曲数は7000万曲にとどまっている。残りの3000万曲について、現在の売れ行き傾向が続けば今後2〜3か月で達成すると同社は説明するが、問題はその売れ行き傾向だ。同社はソフトドリンク大手の Pepsi と組んで今年2月から3月にかけて、1億曲分のダウンロード権利が当たると謳う
キャンペーン を華々しく展開して勢いを付けた。だがこのキャンペーンが終わった後、同じような勢いを保てるか疑問がある。なお、このキャンペーンの当選者のダウンロード有効期限は4月末だ。Apple は、「当たり券」となった Pepsi 製品ボトルのキャップが何個ダウンロードに使われたかについて、回答しなかった。
デイリーリサーチバックナンバー、コラム、セミナー情報等はこちらから
http://japan.internet.com/
デイリーでお届けする最新ITニュースメールの御購読申込はこちらから
http://japan.internet.com/mail/newsletters.html (japan.internet.com)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040430-00000006-inet-sci