2004年04月30日(金) 18時40分

防災や観光情報を配信、携帯電話へ情報サービス−−県　／岩手（毎日新聞）

　◇県の人口１％、１万４０００人の登録目指す
　県は３０日から携帯電話のメール利用者に防災情報や観光情報を配信するサービス「いわてモバイルメール」を始める。県が開発したシステムを通じて各市町村からの独自の情報提供も可能で、県は「このような試みは全国的にも珍しい」と県民の登録を呼びかける。すでに利用登録の受け付けを開始しており、年間で県の人口の１％に当たる１万４０００人の登録を目指す。
　県が配信するのは▽県内の観光情報▽盛岡地方気象台からの警報、地震などの災害情報▽県が行事案内や県内の話題を提供しているメールマガジン「銀河系いわて」の携帯版——の３種類。災害情報以外は１〜２週間に１度の頻度で配信する予定。情報料は無料。
　システムを利用して、盛岡市も３０日からイベント情報や市消費生活センターに寄せられた消費者トラブルの情報など５件を情報提供するほか、大槌町も５月下旬からの運用を計画。３０以上の市町村が配信を検討している。
　県内では０１年に大野村が全国の市町村で初めて、携帯電話の情報提供サービスの実証実験を実施。身近な暮らしの情報を配信し、村民の１％が登録したという実績がある。
　県は「これまで県の情報提供は、問われれば答えるという受け身になりがちだったが、積極的な姿勢を示したい」と狙いを説明している。
　登録は、（ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｐｒｅｆ．ｉｗａｔｅ．ｊｐ／ｉｎｆｏ／ｌｉｓｔ／ｌ．ｈｔｍｌ）から。携帯電話会社に関係なく利用できる。【手塚さや香】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040430-00000002-mai-l03