2004年04月30日(金) 19時52分

おれおれ詐欺、急増４７件　昨年１年間の４５件上回る−−県警まとめ　／三重（毎日新聞）

　◇最多は「事故の示談金」要求−−今月２５日までのまとめ
　今年に入ってから県内で発生した「おれおれ詐欺」の発生件数が、昨年１年間の合計を早くも上回ったことが県警のまとめで分かった。県警は「不審に思ったらすぐに警察に相談してほしい」と注意を呼びかけている。
　おれおれ詐欺は、全国で６５０４件（未遂２１８５件）発生、被害総額は４３億１８００万円に上っている。県下では、昨年４月に最初の被害が報告されて以来、１２月までの９カ月間で４５件発生、今年に入って急増し、今月２５日までで既に昨年より２件多い４７件に達している。合計９２件（未遂８件）で、被害総額は９０００万円。県内１８署のうち、名張署を除く１７署の管内で発生しており、うち津署管内が１５件で最も多い。
　９２件の内訳をみると、孫や息子を名乗る男が「事故を起こしたので示談金がほしい」などとして金を要求するケースが４６件で最も多かった。今年に入ってからは、警察官を名乗り示談金を要求する悪質なケースも起きている。
　県警はこれまでに、おれおれ詐欺に利用する銀行口座を開設したなどとして５人を検挙しており、現在、実行犯や犯行グループの特定を急いでいる。県警は「警察官が交通事故の示談を持ちかけることはない。不審に思ったら家族や近くの警察にすぐに相談してほしい」と話している。【鈴木顕】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040430-00000002-mai-l24