2004年04月30日(金) 08時50分
CAN-SPAM法でスパム業者を初摘発(ITmediaライフスタイル)
米連邦取引委員会(FTC)は4月29日、大量の詐欺メールを送信していたスパム業者2社を摘発したと発表した。スパム規制を目的に米で今年1月から施行されたCAN-SPAM法に基づく初の摘発となる。
FTCによると、CAN-SPAM法違反に問われているのは米デトロイトに本拠を置くPhoenix Avatarと、オーストラリアとニュージーランドで営業しているGlobal Web Promotions。Phoenixに対してはFTCの要請で米連邦地裁判事が違法スパムの送信停止を命じ、資産を凍結。捜査当局が28日に家宅捜索を行い、上層部2人を逮捕、残る2人も逮捕手続きを取っている。Global Web Promotionsに対しても法的措置を取った。
Phoenixは偽のダイエットパッチを売り込むスパムメールで月額10万ドル近い利益を上げていたとされる。このダイエットパッチは59.95ドルで売られていたが、FTCの調べで何の効果もないことが分かったという。
スパム対策組織Spamhausによれば、両社とも世界最大級のスパム業者とされる。今年1月以降、消費者からFTCに苦情が寄せられたスパムのうち、Phoenix Avatarが49万通、Global Web Promotionsが39万通に関与していた。
ミシガン州東部地区のジェフリー・コリンズ米連邦検事は「これはわが国でCAN-SPAM法に基づき検挙された初のケースとなる。インターネットを利用して利益を上げようとするサイバー詐欺師は肝に銘じておくべきだ」とのコメントを発表した。
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