2004年04月30日(金) 12時24分
<鳥インフルエンザ>浅田農産が廃業へ(毎日新聞)
鳥インフルエンザ無届け事件で、家畜伝染病予防法違反の罪で起訴され保釈中の浅田農産(本社・兵庫県姫路市)の浅田秀明社長(41)は30日、「これ以上の経営継続は困難」として、5月中に約200人の従業員全員を解雇し、廃業する方針を明らかにした。会社整理の方法は弁護士に一任しているという。
感染のあった京都府丹波町の船井農場は既に閉鎖。社長によると、残った兵庫、岡山両県の5農場を2カ所程度に縮小しての継続を検討したが、事件で「アサダエッグ」のイメージダウンが甚だしいうえ、卵価の現状から利益は見込めないと判断した。また、この過程で農場の営業譲渡も検討したが、買い手がつかなかったという。全従業員には解雇を既に伝えている。
浅田社長は「取り返しのつかないことをした。社会に迷惑をかけ申し訳ない。個人的には残念で後悔しているが、お客さんには長い間のご愛顧に心からお礼を言いたい」と話した。【若狭幸治】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040430-00001051-mai-soci