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2004年04月29日(木) 17時43分

「リコール視野に」調査を 横浜の母子死傷事故直後共同通信

 三菱ふそうトラック・バス(三菱自動車から昨年分社)の大型車タイヤ脱落問題で、横浜市で母子3人が死傷したタイヤ脱落事故が起きた直後の2002年1月下旬、国土交通省の担当者が三菱側に「リコールも視野に入れて調査するように」と要請していたやりとりの内容が29日、分かった。
 三菱ふそうは今年3月24日、「ユーザー側の整備不良から、車軸とタイヤをつなぐハブが摩耗したことが原因」とのこれまでの見解を一変、構造上の欠陥を認め、リコール(無料の回収・修理)を届けた。しかし横浜の事故直後、行政側から既にリコールの必要性を指摘されていたことになり、対応の遅れがあらためて問われそうだ。
 当時の国交省担当者らによると、三菱側は横浜の事故後、車両点検の結果を示す資料を同省に提出。交換基準値(0・8ミリ)を超える摩耗量のハブが全体の1割を超えており、同省は「整備方法がユーザー側に周知徹底されていない」と重要視するとともに「構造的な欠陥の可能性もある」と疑うようになった。(共同通信)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040429-00000098-kyodo-soci