2004年04月29日(木) 02時27分
BSE対策事業“丸投げ” 全肉連、補助金は65億円(共同通信)
牛海綿状脳症(BSE)対策の国産牛肉買い取り事業で、実施主体の全国食肉事業協同組合連合会(全肉連)は、元ハンナン会長浅田満容疑者(65)=詐欺容疑で逮捕=が専務理事を務める全国同和食肉事業協同組合連合会(全同食)に事業をすべて委託していたことが28日、分かった。
全同食は、浅田容疑者が代表理事の大阪府同和食肉事業協同組合連合会(府同食)などから計3288トンを買い取り、約65億円の補助金(助成金)を受給したが、府同食からの買い取りには虚偽の申請などが既に判明。大阪府警捜査2課は補助金適正化法違反容疑で捜査している。
BSE対策の事業主体だった農畜産業振興事業団(現農畜産業振興機構)によると、事業は全肉連など6つの業界団体が加盟会社・団体から国産の在庫牛肉を買い取るやり方で実施された。
ただ要領は「(業界団体の)理事長が適当と認める団体に事業を委託して行うことができる」と規定。全同食と東京の2団体が傘下団体からの買い取りを希望したため、全肉連はそれぞれに事業を委託し、スムーズに手続きを進めようとした。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040429-00000010-kyodo-soci