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2004年04月28日(水) 08時04分

国産牛入り加工肉なら買う 元ハンナン会長が条件提示共同通信

 国産牛肉買い取り事業をめぐる大阪府食肉事業協同組合連合会(府肉連)の牛肉偽装事件で、元ハンナン会長浅田満容疑者(65)=詐欺容疑で逮捕=は、府肉連が買い取り申請した輸入肉加工品を輸入肉卸「平成フーズ」(広島県呉市)から購入した際「国産牛が混ざっている肉は買ってやる」と話していたことが28日、分かった。
 浅田容疑者は府警捜査2課の調べに「農水省の依頼で(事業対象外の)加工品と知りながら買った」と容疑を一部認めたが、同課は浅田容疑者が国産牛が混ざった加工品なら言い逃れができると考えていた疑いもあるとみて調べている。
 関係者によると、平成フーズの社長田尻正司容疑者(56)=同=は2001年11月、農水省を訪問。輸入牛肉が主原料だが、和牛の脂などが5−14・5%混ざっている加工品の買い取りを要求し「国産牛肉が入っているから牛海綿状脳症(BSE)感染の可能性がある」と訴えた。
 農水省担当者の紹介で同月23日に浅田容疑者と会った際、輸入肉の在庫や加工品の買い取りを求めたところ、浅田容疑者は「輸入肉はだめだ。国産牛肉、和牛脂入りの製品は買ってやる」と条件を付け、加工品だけを1キロ当たり500円で購入する商談が成立した。(共同通信)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040428-00000040-kyodo-soci