2004年04月27日(火) 19時05分
住基カード不正取得 被告、起訴事実認める−−地裁初公判 /福島(毎日新聞)
不正に住民基本台帳カードの交付を受け、そのカードで金融機関から融資を受けたとして有印私文書偽造、同行使、詐欺の罪に問われている相馬市赤木、土建業、吉沢利治被告(59)に対する初公判が26日、福島地裁(大沢広裁判官)であった。吉沢被告は起訴事実を全面的に認めた。
起訴状によると、吉沢被告は03年11月21日に相馬市役所を訪れ、作業員として雇っている男性の住基カードを申請し、同26日に男性に送られた照会書を持って同市役所でカードを受け取った。そのカードを使って同年12月中旬ごろ、同市内の銀行窓口で男性の年金を担保に福祉医療機関から約230万円の借り入れを申し込み、222万2900円を振り込ませた。
検察側は冒頭陳述で、吉沢被告が作業員として雇った男性から年金手帳を預かり、福祉医療機関が銀行に委託している融資を受けていたが、担当者から「顔写真付き身分証明書が必要」と言われ、住基カードを不正取得することを思いついたことを指摘した。【岩佐淳士】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040427-00000004-mai-l07