2004年04月27日(火) 11時51分
雪印がPL保険金を断念 食中毒めぐる訴訟和解(共同通信)
雪印乳業(東京)が、2000年の集団食中毒事件で被害者補償に要した費用の一部について、損保会社などに製造物責任法(PL法)損害保険や共済契約に基づく保険金約2億4000万円の支払いを求めた訴訟は、雪印側が請求を取り下げることで、27日までに東京地裁で和解が成立した。
雪印は「損保側が要求した補償費用の立証が予想以上に困難で、請求を断念せざるを得なかった」と説明している。
訴状によると、雪印は事件後、被害者の医療費や見舞金、製品の回収、廃棄などに約5億8000万円を支出。契約していた損保会社と財団法人食品産業センター(東京)に保険金、共済金の請求をしたが、拒否された。
昨年4月の提訴後、審理の過程で、雪印側が保険金などを請求できる範囲を大きく取り違えていたことが判明。請求額は約3分の1に減額された。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040427-00000089-kyodo-soci