2004年04月27日(火) 20時57分
<ベンツ>2万4000台リコール、事故・火災の恐れ(毎日新聞)
ドイツ製の高級乗用車「メルセデス・ベンツ」でエンジンの油圧部分や電気装置に欠陥があり、軽傷事故1件や火災6件が起きていたことが、国土交通省の調べで分かった。輸入元のダイムラー・クライスラー日本は27日、2万4243台についてリコール(回収・無償修理)3件を届けた。
届け出などによると、「S350」など5車種計3959台(03年1〜12月輸入)はトランクのフタのバネ取り付けが不適切で、トランクを開けるとバネが外れ、フタが落ちる恐れがある。昨年10月、宇都宮市のゴルフ場でキャディーがゴルフバッグを降ろそうとしてトランクが閉まり、軽傷を負った。「S320」など10車種計1万6132台(98年8月〜01年4月輸入)は、エアコンの風量調節回路が不適切で、長時間使うと放電が起き、火災になる恐れがある。01年8月〜02年10月に愛知県や福岡県で3件、走行中にボンネットから発煙・発火し、消防車が出動するなどしていた。
「S600L」など4車種計4152台(99年8月〜04年3月輸入)は油圧式緩衝装置のホースのつなぎ目が適切でないなどの原因でオイルが漏れ、火災になる恐れがある。03年8月に神戸市や岩手県で3件、エンジンルームが焼ける火災があった。【武田良敬】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040428-00000051-mai-soci