悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。
また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。
独ダイムラークライスラーの日本法人は27日、メルセデス・ベンツの乗用車で3件のリコール(無償回収・修理)を国土交通省に届け出た。国交省は昨年12月の監査でリコールの必要性を指摘していたが届け出が遅れ、今年3月に同省は文書で警告していた。00年6月以降、約800件の苦情が寄せられた不具合もあり、リコール対象車ではこれまでに負傷事故が1件、火災6件が起きていた。
3件の内訳は(1)「S350」など5車種3959台(03年1月〜12月輸入)(2)「S320」など10車種1万6132台(98年8月〜01年4月輸入)(3)「S600L」など4車種4152台(99年8月〜04年3月輸入)。
(1)は後部のトランクを開けても保持されず、下りてくる恐れがある。03年以降80件の苦情が寄せられ、同年10月には宇都宮市のゴルフ場で、荷物を出そうとした人が腰を挟まれるけがをした。
(2)はエアコンを長時間最大風量で使うと放電して火災に至る恐れがある。01年8月以降、3件の火災が起きている。
(3)は車高の調整ができなくなったり、オイル漏れで火災が起きたりする恐れがある。車高調整に関しては00年6月以降797件の苦情が寄せられ、火災は昨年8月に3件起きている。
いずれも新しい部品に交換するが、製造に時間がかかり、すべて終わるのは約3カ月後だという。
ダイムラークライスラーの日本法人は「監査の時点ではドイツの本社と対策に乗り出していたが、時間がかかったのは事実で、申し訳ない。国交省の警告を真摯(しんし)に受け止める」と話している。(04/27 19:15)