2004年04月26日(月) 19時38分
<新入社員>「良心に反する仕事でも行動」 初めて4割超に(毎日新聞)
社会経済生産性本部が26日まとめた04年度新入社員意識調査で、「自分の良心に反する仕事でも指示通り行動する」との回答が43.4%に上り、初めて4割を超えた。給与や昇格で年功序列を望む傾向も過去最高に達しており、同本部は「厳しい就職活動を背景に、滅私奉公的なムードが強まっているのではないか」と分析している。
「良心に反しても指示通り」と回答した人は、設問を設定した99年度が39.1%で、「できる限り避ける」の33.3%を上回っていたが、翌年度以降は逆転し、指示を優先させる割合は3割前後に下がっていた。昨年度も32.0%だったが、今春入社組は一転、11.4ポイントも急上昇した。
同様な傾向は他の回答にも表れた。例えば給与は「能力主義」が大勢を占めるものの、「年功主義」も33.3%で過去最高、昇格でも「年功主義」を望む割合が3年連続で増えた。
アフター5や休日の過ごし方でも、「友人との先約がある日に職場の飲み会に出る」と答えた人は64.2%と過去最高、会社の運動会など親ぼく行事に参加したくない人は20.2%で過去最低だった。
同本部主催の新入社員研修の受講者を対象に3〜4月にアンケートを実施、741人から回答を得た。【小平百恵】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040427-00000024-mai-bus_all