2004年04月25日(日) 12時04分
「北海道のカニ」届いたのは「原産地カナダ」!?(読売新聞)
各地の特産品をカタログで選んで注文し、配達してもらう郵便局の「ふるさと小包」で「北海道のカニ」を申し込んだ神戸市の会社員(48)に「原産地カナダ」のカニが届いた。
日本郵政公社は「『北海道産』とは表示しておらず、法的には問題ない」と説明するが、注文者らから「どこが『ふるさと』なの?」といった声があがり、公正取引委員会などからも「紛らわしい」との指摘が出た。このため、同公社は「今後は、産地が記載と違う場合もあることをカタログで明示したい」としている。
会社員はカタログで「ずわいがに(北海道)」を注文したが、届いたカニの箱には「原産地カナダ」と表示され、輸入者として福井県の業者、販売者として北海道の業者の住所と社名が記されていた。
郵政公社は「北海道で加工したカニを用意していたが、足りなくなり、カナダから輸入した。同様のケースは他のふるさと小包にもある」という。
しかし、会社員は「郵便局には中国産の『静岡のお茶』や外国産の『下関のふぐ』もあるの?」と首をかしげ、農林水産省表示・規格課は「誤認表示と言えるのでは」。公取委景品表示監視室も「『北海道のカニ』は明らかに事実と違う」としている。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040425-00000502-yom-soci