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事故は九九年六月二十七日、広島県千代田町の浜田自動車道で発生。乗客九人を乗せた中国ジェイアールバス(広島市)の路線バスの右前輪ハブが破断、脱輪した。対向車はなく、けが人などはなかった。
三菱側は、事故車のハブを検査。約二カ月後「右が一・二四−一・四六ミリ、左が〇・四二−〇・六六ミリ摩耗」と、バス会社と運輸省(当時)に報告。さらに三菱側は運輸省に、原因を「特定できないが整備時の問題と推定する」と報告。リコール(無料の回収、修理)などの対策も取られなかった。しかし捜査当局は、このバスのハブが九二年に初めて起きた破損を受けて改良された「D」型で、バス脱輪以前にも七件の破損が発生していた▽路線バスに整備不良は考えにくい▽路線バスの通常の運行では片側に負荷はかからない−ことなどから、三菱側はこの時点でハブの欠陥を認識していたとみている。
バス会社は「走行条件、整備状況は左右で差はなかった」と、摩耗差に疑問を示し、「運行前点検に加え、月一回の定期点検もしている」と整備不良を否定。捜査当局は、バス会社側から広島での事故当時の整備記録などについて、資料の提出を受けている。三菱ふそうトラック・バスは「資料が捜査当局に押収されコメントできない」と話している。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20040425/mng_____sya_____003.shtml