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ＴＢＳが先月５日に放送した「報道特別番組 告白〜私がサリンを撒（ま）きました〜オウム１０年目の真実」で、「獄中の林郁夫受刑者を知る元受刑者」としてインタビューに答えた人物が、林受刑者とは面識がなく、伝聞情報を語っていたことが２４日までにわかった。ＴＢＳは「直接林受刑者と面識があるかのように表現したことは不適切」と認め、同日夕放送のニュース番組で謝罪した。
問題になったのは、林受刑者の服役中の様子に関するインタビュー。林受刑者と一面識もない元受刑者が、林受刑者と同じ刑務所にいた知人から聞いた話をもとに「獄中の林を知る元受刑者」とのテロップ付きで証言した。
ＴＢＳの社内調査によると、取材に応じた元受刑者は、オウム真理教（アーレフに改称）の青山吉伸受刑者とともに服役し、以前にも同社の取材を受けていた。インタビューした記者は、元受刑者が林受刑者と面識がないことを知っていたという。
ＴＢＳは「記者が元受刑者に知らない情報を与えたり、林受刑者を直接知る当人を装うよう指示したりした事実は認められなかった」としているが、「放送にあたり、直接会って知っているかのように表現したことは不適切だった」と誤りを認めた。
(04/24 23:14)