2004年04月23日(金) 18時51分
県警・報償費開示取りやめ 詐欺罪など告発検討−−仙台市民オンブズマン /宮城(毎日新聞)
◇県警の姿勢批判
県警が捜査報償費文書の開示を取りやめたことについて、仙台市民オンブズマン(小野寺信一代表)は22日夜、定例会を開き「県警は不正を隠蔽し、裏金作りという新たな犯罪を生み続けようとしている」とする声明を発表し、「詐欺や文書偽造などの罪で告発も検討している」ことも明らかにした。
庫山恒輔事務局長は「知事に対し『開示の事実を公表しない』などという条件をつけること自体、後ろ向きだ」と県警の姿勢を強く批判。「県警は(知事の発言を)開示を断る格好の理由にしたのではないか」と指摘し、あいまいな「合意」を前提に、それが崩れたとの理由で文書を回収した県警を「意図的ではないか」と非難した。
小野寺弁護士は定例会後の記者会見で「開示された文書は本来、知事に保管権限がある。県警に返してしまうこと自体、おかしい」と県の対応も非難した。
また、オンブズマンに裏金作りの実態を告白した元警視に対し、接触する考えも表明。係争中の報償費を巡る訴訟に「証人として立ってもらいたい」と語った。同オンブズマンは浅野史郎知事を相手取り、99年度の報償費関連文書の公開を求めた訴訟を起こしている。訴訟で知事の認識を釈明するよう求めたことが、今回の文書公開騒動の発端となった。【棚部秀行】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040423-00000004-mai-l04