2004年04月23日(金) 20時51分
「オレオレ詐欺」手口巧妙化 30代の主婦が被害、夫や警官装い示談要求 /長崎(毎日新聞)
◇30代の主婦3人が被害−−県警「突然の電話は疑って」と訴え
今月に入り、お年寄りではなく30代の主婦が被害に遭うオレオレ詐欺が3件発生している。被害額は計約1200万円にのぼる。県警は同一グループの犯行とみて調べているが、手口が巧妙であることなどから、注意を呼びかけている。
捜査2課によると、被害届けは13〜19日。いずれも手口は似ている。
実在の警察署を名乗る警察官役が「ご主人が事故を起こしました。相手に妊婦がいて大変です。示談に応じると言っています」と電話をかけ、夫役はただ泣くばかりで、妊婦の同乗者役も登場。妊婦の緊急手術の費用、慰謝料、車の修理代などを次々に要求していく。
3件それぞれの被害額は200万〜500万円と従来のオレオレ詐欺に比べてかなり高額だ。
捜査2課は「警察官が『示談金を振り込んでくれ』と言うことは絶対にない。被害を防ぐには、電話での突然の金銭の要求はすべてオレオレ詐欺だと疑うことが必要」と話している。
また、この3件も含め今年に入って19日までに30件のオレオレ詐欺の被害届け出があり、被害額は計約3700万円に上っている。【岩井香寿美】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040423-00000006-mai-l42