2004年04月23日(金) 19時44分

おれおれ詐欺　口座を不正に開設の２被告に２年求刑−−地裁　／山梨（毎日新聞）

　おれおれ詐欺の実行グループに譲り渡すため不正に銀行口座を開設したとして、詐欺罪に問われた東京都目黒区、無職、吉川海太郎被告（２１）と川崎市川崎区、無職、飯田さわみ子被告（６９）に対する初公判が２２日、甲府地裁（川島利夫裁判官）で開かれた。両被告は起訴事実を全面的に認めた。検察側は「社会的影響が大きく、模倣性も高い犯行」として、両被告に懲役２年を求刑した。判決公判は５月６日。
　冒頭陳述によると、吉川被告はおれおれ詐欺グループのメンバー、上舘一仁被告（２２）＝恐喝罪などで起訴＝から、新規の預金通帳を準備してほしいと依頼され、ヤミ金融を経営していた父、吉川国雄容疑者（５６）＝詐欺容疑で逮捕＝と共謀し、顧客だった飯田被告に、借金の軽減と引き換えに口座の不正作成を指示。飯田被告が０３年１１月、東京都中央区と川崎市の銀行で、不正に作成した口座２通を受け取った。
　弁護側は「被告人らは違法性を深く認識せず、犯行に及んだ」として執行猶予付きの判決を求めた。【宇都宮裕一】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040423-00000003-mai-l19