2004年04月23日(金) 13時35分
農水省が買い取り仲介 浅田容疑者に申請依頼(共同通信)
大阪府食肉事業協同組合連合会(府肉連)の牛肉偽装事件で、国産に偽装された輸入肉加工品94・5トンは、農水省の担当者が食肉卸「平成フーズ」(広島県呉市)の社長田尻正司容疑者(56)=詐欺容疑で逮捕=から要請を受け、府肉連副会長の元ハンナン会長浅田満容疑者(65)=同=に買い取りを依頼していたことが23日、分かった。
同省食肉鶏卵課は「当時は消費者の信頼回復のため牛肉の買い上げと保管が急務で、担当者は国産牛肉と認識していた」と説明し、対応に問題はなかったとしている。
食肉鶏卵課によると、国内初の牛海綿状脳症(BSE)感染牛が見つかり、消費者の牛肉離れが急激に進んだことから、農水省は6つの業界団体を通じて国産の在庫牛肉買い取りを検討。翌月下旬、事業の実施を決定した。
しかし、6団体に加入していない中小業者から買い取りを求める相談が殺到。田尻容疑者もそのうちの1人で、当時の食肉鶏卵課の担当者が面会し、浅田容疑者に買い取りを依頼したという。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040423-00000107-kyodo-soci