2004年04月23日(金) 00時00分
有料サイト利用料名目の架空請求急増「最終勧告通達」と大書された架空請求はがきに注意を呼び掛ける上越北署の広報(朝日新聞・)
はがきやメールを送りつけ、有料サイトの利用料名目などで金の振り込みを要求する架空請求が後を絶たない。県消費生活センターによると、今年2月の相談のほぼ半数の約700件が、架空請求の相談だった。相談は、今年に入って増え始めたという。同センターは「無視してほしい」と呼びかけている。
今月7日、上越市内の男性(70)宅に、息子あてのはがきが届いた。男性は「最終勧告」の文字に驚き、家族や警察に相談する時間もなく、連絡先と書かれた携帯電話の番号に電話をかけた。
はがきには「有料情報サイトの未納通信料金」とあり、「最終期日までにご連絡のないお客様に関しては(中略)ご自宅又(また)は勤務先に財産差し押さえ又は回収に伺います」と書かれていた。
期日ははがきを受け取った当日。しかも受付時間が午後3時で、時計を見たら午後2時50分。「あと10分しかないと動転した」と男性は話す。
それでも男性は、息子はインターネットをやらず、携帯電話もほとんど使っていないことから、「うちは使っていない」と抗議の電話をした。また、請求料金の金額も書かれていなかった。
すると相手は「払わないなら、2人して出ていくから7、8万円はかかるからな」と関西弁ですごんだという。
はがきの消印は「武蔵野」。6日夕に投函(とうかん)され、最終期日当日に届くように仕組まれていた。
男性は「後から考えればおかしいと思う。連絡先が090で始まる携帯電話だし、住所もない。でも受け取ったときは本当に慌てた。そこをつけ込むのだろう」と話していた。
上越北署管内では、最近も架空請求はがきが郵送されている。
電話で言われるままに、指示された都市銀行の口座に28万円を振り込んでしまった30歳代前半の男性もいるという。口座が閉鎖されていたため、実害は逃れたが、同署は「はがきが来ても問い合わせの電話などをしないように」と注意を促している。
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http://mytown.asahi.com/niigata/news01.asp?kiji=5947
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