2004年04月22日(木) 00時00分

国民年金詐欺にご用心 （東京新聞）

　国民年金の支払い請求を装って現金をだまし取ろうとする文書が県内で出回り、茨城社会保険事務局が注意を呼び掛けている。十四日以降、水戸市周辺や日立市周辺で四件の送付を確認した。被害報告はまだないが、多数送りつけられているとみられる。北海道でも同様の文書が出回っているという。

　文書は、実在しない「日本国民年金組合」を名乗り、「厚生労働省と会議してこのような形で請求することになった」と記載し、月額二万千百二十円（実際は一万三千三百円）の十二カ月分を請求している。携帯電話番号が載せられ、振込先の口座を問い合わせるよう求めている。

　同局年金課は「制度改革やＣＭで国民年金がいろいろ問題になっているからかも…」と困惑しながら、県民に「文書を送り、口座振り込みを要求することはない。変な電話や文書には答えないで」と呼び掛けている。

　社会保険庁によると、昨年も似たような文書が全国に出回り、十一月までに八百六十件を確認。ほかに電話二百八十六件、訪問十三件の不審請求があった。十件の被害があり、金額は計百七十一万四千三百円に上るという。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/ibg/20040422/lcl_____ibg_____004.shtml