悪のニュース記事

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2004年04月22日(木) 02時14分

090金融 4000人から6億円 摘発阻止へ他県ATM使い送金西日本新聞

 福岡県警と大阪府警の合同捜査本部は二十一日、出資法違反(高金利)などの疑いで福岡市中央区高砂一丁目の貸金業「シティネットサービス」営業責任者、島聡容疑者(36)=同区平尾四丁目=ら五人を逮捕した。島容疑者らは摘発を逃れるため、貸付金をわざわざ他県の現金自動預払機(ATM)から振り込む手口で昨年四月—今年一月、二十七都道府県の少なくとも約四千人に金を貸し付け、約五億七千万円を集金していたという。

 ほかの逮捕者は、同市早良区干隈三丁目、店長中村浩尉(39)▽同区西新二丁目、従業員緒方健二郎(25)▽同市中央区舞鶴二丁目、同竹下政文(26)▽同県前原市志登、同高鍋勇治(35)の各容疑者。

 調べでは、島容疑者らは「トマトリース」という名称を使って昨年十月—今年二月、同県大牟田市の会社員男性(32)ら三人に対し無登録で計四十六万円を貸し付け、法定利息の最高九十五倍に当たる利息計約二十四万円を受け取った疑い。容疑を認めているという。

 捜査本部によると、島容疑者らは従業員約十五人を役割分担。内勤者は「安心堂」「スマイル」など十一店名を使い分け、名簿屋から入手したとみられる多重債務者の名簿を基に電話で勧誘。外勤者は貸付金を口座から引き出した上、熊本、山口など他県を転々としながら、各地の銀行ATMから客の口座に振り込んでいたという。

 また、返済の滞った客の子供が通う小学校に名指しで「父親金返せ」とファクスを送りつけたり、客が相談した弁護士の自宅に、すしの出前を嫌がらせで届けたりしていた。(西日本新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040422-00000022-nnp-kyu