2004年04月22日(木) 18時51分
おれおれ詐欺 口座開設仲介の被告に懲役2年6月求刑 /山形(毎日新聞)
転売目的を隠して、おれおれ詐欺に使われた銀行口座開設を仲介したとして詐欺罪に問われた川崎市多摩区菅馬場1、会社役員、青木文高被告(28)に対する論告求刑公判が21日、山形地裁(木下徹信裁判官)で開かれ、検察側は青木被告に懲役2年6月を求刑した。
検察側は論告で「労せず大金を欲しがった利己的かつ短絡的な動機に酌量の余地はない。何のちゅうちょもなく仲間を引き込み、口座開設を仲介した刑事責任は重大」などと述べた。一方弁護側は「おれおれ詐欺に使われないことを依頼者に確認しており、反省している」などとして執行猶予付きの判決を求めた。
起訴状などによると、青木被告は、男性から税金対策の口座開設を依頼され、川崎市多摩区三田1、塗装工、米倉直樹(26)▽同市高津区久末、とび職、相本真治(26)▽横浜市青葉区美しが丘1、解体工、佐藤順一郎(26)の3被告に口座開設を持ちかけ、昨年7月14〜16日、横浜市などの銀行支店で、譲渡目的を隠して3口座を開設した。
◇3人に有罪判決
また同日、山形地裁(木下裁判官)は、同罪に問われた米倉被告に懲役2年執行猶予5年(求刑懲役2年)、相本、佐藤両被告にそれぞれ懲役1年6月執行猶予3年(求刑懲役1年6月)の有罪判決を言い渡した。【辻本貴洋】(毎日新聞)
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