2004年04月22日(木) 23時12分

ＢＳＥ全頭検査、有効性を検証へ…食品安全委（読売新聞）

　ＢＳＥ（牛海綿状脳症＝狂牛病）の安全対策をめぐる問題で、内閣府食品安全委員会のプリオン専門調査会（座長・吉川泰弘東大大学院教授）は２２日、２００１年から実施されている出荷牛の全頭検査など現行対策の有効性について再評価を行うことを決めた。

　日本では、出荷牛は年齢を問わず、ＢＳＥの病原体「異常プリオンたんぱく」の有無を検査している。しかし、専門家からは〈１〉全頭検査によって避けられる危険はごくわずかで、費用に見合わない〈２〉全頭検査で感染牛がすべて見つかるわけではない——などと有効性を疑問視する意見が出され、検証の必要性が指摘されている。専門調査会は今後、欧州連合（ＥＵ）科学運営委員会などの最新データを集め、議論の参考にするという。米国産牛の輸入は、米国で全頭検査が行われていないことを理由に禁止措置が続き、日米間の貿易問題になっている。（読売新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040422-00000212-yom-pol