2004年04月22日(木) 19時42分
シャトレーゼ金属片混入 点検強化など行政処分、始末書求める−−県 /山梨(毎日新聞)
◇回収遅れで始末書求める
中道町の菓子製造業「シャトレーゼ」(斉藤寛社長)の商品にステンレス片が混入し、兵庫県の男性が口の中を切るけがをした事故で、県は21日、同社に対し製品回収の遅れについての始末書の提出や生産ラインの点検強化などを命じる行政処分を発表した。
県は、同社から提出された製造工程などの改善計画書や聞き取り調査の内容を精査。消費者から苦情を受けた後、問題となった商品20種類の自主回収まで2週間以上経っていたことを重視し、「異物混入した製品を流通させたこと」「苦情のあった後の製品回収が遅れたこと」の2点について、23日までに始末書を提出するよう命じた。
さらに、同社が改善計画書で示した再発防止策には具体性に欠ける点があるとして、「品質管理部門の拡充」「従業員教育の徹底」などの対策については再度、詳細な報告を指示した。
同社人事総務部は「県の指導を厳粛に受け止めている。より安全な製造ラインの確立に向け早急に対応したい」と話す。
県は今月15、16日の両日、県内の大規模製菓業9社に対し、金属検知器の精度確認など安全管理の徹底を指示している。【佐々木洋】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040422-00000005-mai-l19