2004年04月22日(木) 18時51分
厚労省訓練給付金詐取 仲介人通じ、口コミで受講者募集−−エスエスビー /山形(毎日新聞)
厚生労働省の訓練給付金詐取事件で、パソコンの通信講座を運営していた「エスエスビー」が、「損はさせない。うまい話がある」などと仲介人を通じて持ちかけ、口コミで受講者を集めていたことが分かった。受講者が申し込むと教材が届き、1カ月後には修了証明書が送られて来ていた。
県警捜査2課などの調べによると、詐欺罪で逮捕した河北町谷地、会社員、後藤和義容疑者(55)と山形市村木沢、会社員、吉田博容疑者(57)が県内での仲介を請け負っていた。同町出身でエスエスビーの子会社の役員、堀米芳和容疑者(55)が知人を介して後藤容疑者らに仲介を依頼したとみられる。
エスエスビーはパソコンソフトの開発などをしていた。通信講座を始めたが、業績が上がらなかったことから、不正受給を始めたとみられる。同課などは、エスエスビーが不正受給を始めた経緯など全容解明を目指す。
同省によると、不正受給に使われた講座には02年3月までに約1億6千万円支給していた。事件発覚を受けて、同省は3月16日に全国の労働局に不正受給がなかったか調査するよう通知を出していた。【新谷崇】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040422-00000007-mai-l06