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食品安全委員会プリオン専門調査会は２２日、牛海綿状脳症（ＢＳＥ）対策として行われている全頭検査や特定危険部位の除去などの安全対策の効果を科学的に検証することを決めた。調査会では早急に議論を進める方針だ。
日本では０１年の一例目の確認以降、緊急避難的に世界的にも最も手厚い安全対策がとられてきた。２年半で３００万頭の検査をし、１１頭（死亡牛を含む）のＢＳＥ感染牛が見つかった。日本の安全対策では、特定危険部位の除去をすべての牛に義務づけ、食肉処理場で除去している。そのため、全頭を対象に行っているＢＳＥの迅速検査については、検出がしにくい若齢牛を対象外にするなどの再評価をする時期にきていた。
今後の調査会では、科学的にどの程度の対策が必要か検討する。ＢＳＥのリスク評価で最先端の欧州連合（ＥＵ）科学運営委員会や日本での実施状況などのデータを収集・分析していく。
吉川泰弘座長は委員会後、「私たちはリスク評価をするのが任務だ。できるだけ早く議論を進めていきたい」と述べた。
(04/22 13:45)