2004年04月21日(水) 12時05分
インターネットの基本システムに欠陥、米英政府が警告(読売新聞)
【シリコンバレー=館林牧子】インターネットの基本的なシステムにハッカーの侵入を許す重大な欠陥が見つかったと、20日、米英政府が相次いで警告を発した。
この欠陥が利用されると、世界的なインターネット障害が起きる危険性があるとして、インターネット接続プロバイダーなどに補修を呼びかけた。
欠陥が見つかったのは、コンピューターがインターネットに接続する時の「TCP」と呼ばれる通信手段(プロトコル)。インターネットが開発された時に定められた基本的な規格で、この欠陥を悪用すると、インターネット上でネットワークのデータ中継機能を果たしているルーターという機械が、機能停止に追い込まれる危険があるという。
このプロトコルが悪用される危険性は従来から指摘されていたが、40億個の数字の組み合わせの解読が必要なため、事実上不可能と考えられていた。ところが昨年、米国内の36歳の男性が簡単に組み合わせを見出す方法を発見したと主張していた。
米国土安全省などによると、欠陥を修理するソフトウエアの導入により攻撃の回避は可能で、これまでのところこの欠陥の悪用例はないとしている。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040421-00000203-yom-int