2004年04月21日(水) 19時48分
<コスモ石油>クレジット会員の情報流出か(毎日新聞)
コスモ石油は21日、自社で発行しているクレジットカード「コスモ・ザ・カード」(会員数220万人)の個人情報が流出している可能性があると発表した。会員の自宅に覚えのない債権回収通知が届いたため、発覚した。詳細な調査を始めるとともに、全会員におわびと2次被害に遭わないよう注意を喚起する連絡をすることを決めた。
同社によると、今月8〜20日の間に関東、近畿、中四国、九州の会員6人から、不審なダイレクトメールが届いたと連絡があった。同社が発送する郵送物と同じ誤字があることなどから、会員情報が流出している可能性があると判断し、専門調査機関へ調査を委託し、最終確認をしている。
コスモ・ザ・カードは88年、同社が発行を始めたクレジットカード。系列のガソリンスタンドに限定して利用できるほか、希望者にはキャッシングの機能もついている。店頭で申し込みできるのが特徴で、会員情報は一部を情報処理会社に業務委託している同社カードセンターで一括管理している。センターで管理する個人情報には、住所、氏名、電話番号、生年月日のほか、金融機関の口座番号、与信ランクなどの信用情報も含まれている。
6人の会員に送られてきたダイレクトメールは、はがきや封書で、携帯電話の有料番組の利用料金や延滞金の未納を通知する内容。同社によると、払い込んだケースは今のところないという。
同社の湯浅善之常務は「大変、重く受け止め、会員の方に不安を与え、ご迷惑をかけたことをおわびします」と述べた。【小平百恵】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040422-00000038-mai-soci