2004年04月21日(水) 21時07分
試験部門独立など組織再編 三菱ふそうが再発防止策(共同通信)
記者会見する三菱ふそうトラック・バスのビルフリート・ポート社長(右)と堀道夫新会長=21日午後、東京都千代田区のホテル
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三菱ふそうトラック・バスのビルフリート・ポート社長は21日、一連のリコール(無料の回収・修理)問題について東京都内で記者会見し、品質試験を行う部門を独立した組織とすることや、「品質諮問委員会」の設置などを柱とする再発防止策を発表した。
親会社のダイムラークライスラーと同様の体制を取り入れ、車両や部品などすべての試験を一つの部門に集約。設計部門などとともに独立した組織とすることで、権限の強化を図り、安全性向上につなげたい考えだ。
また、社外の専門家などで構成する「品質諮問委員会」と、「企業文化改革推進委員会」を設立する。ポート社長は「信頼回復に向けた最初のステップだ」と説明した。
ただ、分社前の三菱自動車でも2000年のクレーム情報隠し事件後に品質に関する諮問委員会を設置したが、教訓が生かされなかったこともあり、今回の施策の効果は未知数といえる。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040421-00000182-kyodo-bus_all