2004年04月21日(水) 00時00分
オレオレ詐欺 被害続出 手口巧妙に(朝日新聞・)
孫や子を装って金をだまし取る「オレオレ詐欺」の被害が、県内でも広がっている。県警は20日も1人を逮捕し、今年に入ってからの被害は30件、約3700万円。今月中旬には30代の主婦3人が立て続けに金をだまし取られた。お年寄りの被害が目立っていたが、手口は次第に巧妙になっている。
「○○署交通課のモリです。ご主人が人身事故を起こしました。相手方の助手席に妊娠8カ月の女性がいて、手術をしないといけません」
「夫」の泣き声が聞こえ、別の「警察官」が出た。
「○○署交通課のクマガイです。相手は示談に応じると言っています」
すぐに「妊婦の夫」に代わった。「示談でもいいですよ」
「クマガイ」と名乗る男は手術や入院の費用、車の修理代として、金額と振込先を言って、電話は切れた。16日昼、長崎市の主婦はこんな内容の電話を受けて、約500万円をだまし取られた。
◇ ◇
県警によると、13、19日にも、市内の主婦2人が約200万円、約400万円をそれぞれ取られた。いずれも交通事故の示談金の支払いを装った手口。夫のいない昼間を狙い、夫や警察官のふりをして電話をかける。実在する警察署の名前を出し、事故を起こした相手の車に妊婦がいるように装うのも同じだった。
今年に入って、警察官をかたって交通事故の示談金名目で金をだまし取る事件は19日までに10件起きている。県警捜査2課は「交通事故で警察官が示談金額など具体的な内容を話すことはない。『夫』が電話をかけてきても、まずは本人に確認してほしい」と注意を呼びかけている。
(4/21)
http://mytown.asahi.com/nagasaki/news02.asp?kiji=3751
|