2004年04月21日(水) 19時46分

コスモ石油、カードの個人情報流出の可能性（読売新聞）

　コスモ石油は２１日、ガソリンスタンドで使うクレジットカード「コスモ・ザ・カード」会員の住所や氏名など個人情報の一部が流出した可能性があるとして、対策本部を設置、本格調査を始めたと発表した。

　カード会員は全国に約２２０万人おり、記者会見した湯浅善之常務は「流失しているか最終確認ができていないが、（信用情報の流出など）あらゆる可能性を調査している」と述べた。

　今月に入り、カード会員に本人が身に覚えのない有料サイトの請求書が届き始め、カードを申し込んだ際に間違って登録されたマンション表記などが請求書にそのまま使われていたため、情報が社外流失した可能性があることがわかった。

　個人情報は、コスモの社員５０人を含め約１７０人が勤務するカードセンターが管理し、会員の生年月日などがコンピューターに保管され、社員を含め約８０人が閲覧できる。コンピューターへの不正なアクセスの形跡はないという。

　コスモ石油はガソリンスタンドの利用者を増やすため、１９８８年からカードを発行している。石油元売り大手では、新日本石油などは提携先のクレジットカード会社に発行を委託しているが、コスモ石油は自社で発行・管理している。

　コスモ石油は２２日から、不審な請求書に注意を呼びかける手紙を全会員に郵送するとしている。（読売新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040421-00000111-yom-soci