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教育訓練講座の受講料の一部を国が負担する制度を利用して給付金約３８０万円をだまし取ったとして、山形県警捜査２課などは２０日、詐欺の疑いでパソコン通信講座の運営会社エスエスビー（東京都文京区）の村山三義社長（５１）ら９人を逮捕した。
調べでは、９人は０２年１月から半年間に、受講者１６人が情報処理技術者の国家資格受験用講座を修了していないにもかかわらず、偽の修了証明書を発行、国から給付金をだまし取った疑い。
厚労省によると、山形県内の受講者５９人が総額１４１６万円の不正受給を受けていたという。この講座の受講生で、給付申請をした人は全国で６９３人、給付総額は約１億７０００万円にのぼるといい、事件との関連についても調べを進める。
この制度は、国指定の施設で教育訓練講座を修了すると、国が費用の一部を負担するもので、当時は３０万円を上限に費用の８割を支給していた。
調べでは、同社は仲介業者に依頼して受講生を集め、いったん年３０万円の受講料を受け取り、うち半額前後を仲介業者に戻していた。受講生は仲介業者から約１０万円を受け取った上、虚偽の修了証明書で国に申請すればさらに２４万円の給付金も出るため、支払った受講料との差額数万円が手元に残る仕組みだった。
(04/20 22:23)