2004年04月16日(金) 20時34分
ボルト破損で大型車タイヤ脱落事故、今年に入り21件(読売新聞)
ダンプカーやトラックなど大型車のホイールボルトの破損によるタイヤ脱落事故が、2004年に入って全国で計21件起きていることが、国土交通省の調べで16日分かった。
同省が調査を始めた1999年以降、年間事故件数が最悪だった2002年の計17件をすでに上回るハイペースで発生しており、同省は全国の大型車のユーザーにボルトの緩みのチェックなど、緊急点検の実施を指示するとともに、事故調査検討会の設置を決めた。
国交省によると、ホイールボルトが折れることによるタイヤ脱落事故では、2月18日に北海道江差町で、脱落したダンプカーのタイヤの直撃を受けた3歳児が死亡するなど、この4か月間で1人が死亡し、3人が負傷した。いずれも整備不良が原因とみられる。
国交省は事態を重視し、自動車メーカーにも、整備方法などの情報をユーザーに提供するよう求める通達を16日に出した。
また、大学や研究機関の学識経験者ら11人による事故調査検討会を設置、ボルト破損のメカニズムなどを調べ、今秋までに防止策をまとめる。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040416-00000512-yom-soci