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戸籍偽造事件で有印私文書偽造や詐欺などの罪に問われ、仙台地裁で実刑判決を受けた男が、勾留（こうりゅう）停止の許可を受けて京都府の実家に一時帰宅した後、行方不明になっていることがわかった。
男は住所不定、無職阿部清隆被告（２３）。弁護人らによると、２月２４日にあった父親の葬儀に参列した後、行方がわからなくなった。仙台高裁で１３日にあった控訴審の初公判に出廷せず、田中亮一裁判長が被告不在のまま控訴を棄却した。仙台高検が行方を捜している。
阿部被告は、他人になりすまして婚姻届を出し、身分証明に使って国民健康保険証を手に入れるなどして消費者金融から金を借りていたとして、０３年５月に同地裁で懲役９年の判決を受けた。事件は、戸籍が勝手に改ざんされた場合、改ざんの跡が残らないよう新たな戸籍を作り直せるようにした戸籍法改正のきっかけにもなった。(04/14 11:14)