2004年04月13日(火) 12時28分
タイヤ脱落母子死傷事故、三菱側が和解申し入れ(読売新聞)
横浜市で2002年1月、三菱自動車(昨年1月、商用車部門が三菱ふそうトラック・バスに分社)製の大型トレーラーのタイヤが脱落し、母子3人が死傷した事故を巡り、死亡した神奈川県大和市の主婦岡本紫穂さん(当時29歳)の母、増田陽子さん(54)が、同社と国などに総額1億6550万円の損害賠償を求めている訴訟で、同社側が原告側に和解を申し入れたことが、わかった。13日午後、両者で和解に向けた話し合いをする。
増田さんは2003年3月、長女の岡本さんが死亡し精神的苦痛を受けたとして、同社と車検を行った国、トレーラーを運転していた運送会社社長に計550万円の賠償を求めて横浜地裁に提訴。その後、増田さんは、三菱製の大型車で同様のタイヤ脱落事故が多発していながら、リコールなどの対策を取らなかったことがわかったとして、今年2月に「制裁的慰謝料」1億円など、請求額を1億6000万円増額した。
同社側はこれまで「(タイヤ脱落は)整備不良が原因」と主張し、全面的に争っていたが、3月に「設計上の欠陥があった」と認め、国土交通省にリコールを届け出ていた。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040413-00000404-yom-soci