2004年04月13日(火) 07時04分
納税通知書に製本ミス 第三者に情報流出 仙台市(河北新報)
仙台市の固定資産税・都市計画税納税通知書の一部に乱丁があり、固定資産共有者の氏名と持ち分の個人情報が、第三者に流出していたことが12日、分かった。製本機械に通知書をセットする際の人為ミスが原因。仙台市では昨年3月に市民税データ紛失、同4月には国民健康保険料納入通知書の誤送付があった。市は「納税者に申し訳ない」と陳謝している。
市によると、乱丁があったのは宮城野区役所が7日に発送した2004年度通知書。全12ページのうち、製本作業の過程で本来は2ページ目に入るはずの共有者一覧が落丁し、他人の一覧が最終ページに入ってしまった。
宮城野区役所で発送した4万4939通のうち102通に他人の共有者一覧が混入し、34通には共有者の氏名と持ち分も記載されていた。9日に通知書を受け取った市民からの通報で発覚。職員が誤送付した全員と連絡を取り、12日までに100通を回収、正規の通知書を手渡した。
製本作業は3月17日、泉区の市情報システムセンターで実施された。奇数ページを左側、偶数ページを右側に印刷した用紙を半分に切断、重ねてつづる作業の途中に機械が停止。再セットした際、誤って4ページ目を先頭にして再稼働したため、その上の2ページ目の共有者一覧が、1つ前の納税者の通知書に混入した。
機械を再稼働後、市が「ずれ」を確かめなかったため、102通分は乱丁のまま製本。その後の抜き取り調査でもミスには気付かなかったという。
市は「流出した情報が悪用される可能性はないと思われるが、納税者の方々にご迷惑をかけて申し訳ない」としている。
(河北新報)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040413-00000007-khk-toh