2004年04月13日(火) 21時10分
制裁的慰謝料で見解相違 死亡女性の遺族と三菱側(共同通信)
横浜市で2002年、主婦岡本紫穂さん=当時(29)=が死亡、息子2人が負傷した大型車のタイヤ脱落事故をめぐる民事訴訟で、製造元の三菱自動車側は13日、横浜市内で遺族側に和解を正式に申し入れ、協議した。
双方の弁護士によると、遺族側は「訴訟で求めている制裁的慰謝料を認めなければ和解には応じない」と主張。三菱側は「最高裁判例で否定されている制裁的慰謝料の支払いは難しい」とし、金額提示に至らなかった。
三菱側は「できる限り努力したい」とし、遺族の意見を持ち帰り再検討するという。
岡本さんの母親(54)が横浜地裁に起こした訴訟では、請求額約1億6000万円のうち約1億円を制裁的慰謝料としている。
タイヤ脱落問題で三菱ふそうトラック・バス(三菱自から昨年分社)は3月、欠陥を認めリコール(無償の回収・修理)を届け出、横浜の事故の賠償責任を認めていた。(共同通信)
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