2004年04月10日(土) 20時51分
おれおれ詐欺に気をつけて 広報誌で対策紹介−−宗像署 /福岡(毎日新聞)
宗像署は管内向けの広報紙「ポリスメールむなかた」3月号に、孫などを装い現金をだまし取る「おれおれ詐欺」の事件対策を掲載した。電話の対応法などをアドバイスし、被害を未然に防ぐのが狙い。宗像市、福間町、大島村は自治会を通じて全世帯に回覧、津屋崎町は交番や公設掲示板に張って注意を喚起している。
県警のまとめでは、県内の被害者は今年に入り3月末で67件約7400万円。昨年1年間の43件約3500万円を早くも上回った。署管内では2月に2件発生。男性のお年寄りが100万円、主婦が210万円をだまし取られた。
このためポリスメールむなかたの編集・発行担当の総務課、小鶴信行係長(41)が全国の犯行手口を調べ、被害に遭わないための対策を具体的にまとめた。見出しは『「おれおれ詐欺」注意報発令中』と目立つように付けた。A4判、4000部発行。
「犯行の手口あれこれ」では孫や息子、親類を装い「お金が必要なので口座に振り込んで」と言う。理由は交通事故の示談金、借金の返済など▽「父や母には内証にしてほしい」と頼っていることを装い、高齢者の心理をくすぐる——など6例を紹介。
対策として電話を受けた人は自分から肉親の名前を言わず、相手に名乗らせる▽電話を切った後、必ず本人か家族、勤務先などに事実を確認する▽お金を振り込む前に家族、親類、警察に相談する——など5点を挙げている。【中原剛】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040410-00000003-mai-l40