2004年04月10日(土) 11時18分
<廃家電横流し>ヨドバシカメラなど行政処分(毎日新聞)
福岡県内の運送会社による廃家電の横流し問題で、経済産業省と環境省は9日、廃家電の回収・運搬を委託したヨドバシカメラ(東京都新宿区)に対し、家電リサイクル法の引き渡し義務違反に当たるとして是正を勧告、ビックカメラ(同豊島区)を厳重注意した。また、2社に対し今後1年間、リサイクル状況を毎月報告することを義務付けた。
経産省によると、同法が施行された01年4月から昨年12月までの間、福岡市内の両社の店舗で廃家電計2642台が、メーカーに引き渡されていなかった。さらに、立ち入り検査の結果、同市以外の店舗でもヨドバシカメラで7722台、ビックカメラで581台が行方不明になっていることが分かった。ヨドバシカメラをより重い勧告としたことについて同省は「ビックカメラは運送会社から報告を受けた後、放置廃家電を自発的に処理し、当局にも相談したため」と説明している。
また、両省が全国の大手小売業者30社を対象に実施した廃家電処理の実態調査によると、04年3月末までに家電リサイクル券が発行された廃家電約1499万台のうち約0.5%(約7万8000台)が行方不明になっていることが分かった。両省はリサイクル券運用の適正化を業界団体に求めるとともに、不正処理が判明した場合、消費者への返金指導や行政処分を検討する方針。
【須佐美玲子】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040410-00000063-mai-bus_all