2004年04月09日(金) 20時17分
書き込み情報開示と仮処分 ネット掲示板運営者に(共同通信)
東京地裁(平田晃史裁判官)は9日、フリージャーナリスト寺沢有さんら3人がインターネットの掲示板「2ちゃんねる」の運営者に、名誉を傷つける書き込みをした発信者に関する情報を開示するよう求めた仮処分申し立てを認めた。仮処分による発信者情報開示命令は異例。
寺沢さんらは、同じ請求内容の訴訟を起こしており「開示されれば、訴訟の目的が完全に果たされるので訴えは取り下げる」としている。
申立書などによると、2ちゃんねるの掲示板に昨年5月から7月にかけ、寺沢さんら3人を中傷する内容の書き込みが相次いだ。3人は11月に発信元のパソコンなどを特定できるIPアドレスの開示を求め提訴していたが、2ちゃんねる側が口頭弁論に出廷せず、審理が滞っていた。
寺沢さんは「通信記録の保存期間が過ぎて消去されるまで、訴訟を引き延ばしているとしか考えられない対応だった。裁判官も緊急性があると認めてくれたのだろう」と話している。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040409-00000221-kyodo-soci