2004年04月09日(金) 20時16分
オレオレ詐欺 「発生知っていた」63% 被害者から聞き取り調査−−県警 /奈良(毎日新聞)
身内を装って現金をだまし取る「オレオレ詐欺」について、県警はこのほど、被害実態調査の結果を公表した。県警によると、聞き取り調査の集計は、47都道府県警で初という。
被害防止対策や検挙活動に役立てようと、3月12日から約1週間、被害に遭った県内の男女19人から聞き取り調査を実施し、全員から回答を得た。それによると、「被害に遭うまでにオレオレ詐欺が発生していることを知っていた」と答えた人は全体の63・2%。犯人からの電話を信用した理由については「日ごろから交通事故を起こさないか心配していた」「息子は多重債務者でこれまでも督促状が届いていた」など、突然の事態に過去の体験などを重ね合わせた結果、信用して被害に遭うケースが見られた。
また実際に現金を振り込んだ9件のうち、7件がATM(現金自動受払機)からのものだった。金融機関の窓口を通じての振り込みは7件で、そのうち5件は行員の機転などで未然に防ぐことができた。
県警は「『オレオレ詐欺』は決して他人事ではない。自分も狙われていることを自覚してほしい」と注意を呼びかけている。【佐藤慶】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040409-00000006-mai-l29